米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆
001. 高速道路の利便性 (2009/6/29)
アメリカの高速道路は非常に便利に作られており、自動車社会の一翼を担っています。慣れるまでは少々戸惑うかもしれませんが、その仕組みが分かってくると、使いやすくて便利だと思います。私自身、飛行機で移動するような距離も、アメリカらしさを感じるため、時間があれば車で移動するようにしています。
第一に、高速道路の大部分は、通行料が無料です。一部に有料の区間がありますが、日本と比べ、料金はとても割安です。私もシカゴ郊外の高速道路を1990年代によく利用していましたが、20から30km走っても、通行料は40セントでした。ですから、平均的な燃費の車であれば、格安航空券を使うよりも安く移動できます。
第二に、高速道路へのアクセスが非常に容易です。日本では、高速道路の入り口までが遠いとか、出口から目的地までが遠いなどの理由で、高速道路よりも一般道を使った方が便利な場合も多々ありますが、アメリカではそのようなことは稀です。恐らく日本では、人が住んでいるところに高速道路を通すので、密集地から離れた場所に出入り口を作らないと、土地の確保が難しいのだと思います。一方アメリカは、高速道路沿いに郊外に向かって新しい住宅地やショッピングセンターが開発されるので、必然的にアクセスが便利になります。そのため移動の際は、高速道路を使う方が便利になります。
第三に、高速道路網が非常に分かりやすく作られています。大陸横断高速道路は、シアトルとボストンを結ぶ90号線や、サンフランシスコとニューヨークを結ぶ80号線を始めとして、アメリカ大陸を左右に走る高速道路が多数あります。大陸縦断高速道路は、西海岸の5号線、中央を走る35号線、東海岸の95号線などがあり、同様に南北を走る高速道路が他にも多数あります。日本では方面表示に地名が使われていることが多いため、土地勘の無い場所へ行くと、分岐点でどちらへ行ったら良いのか分からない事もありますが、アメリカでは東西を走る高速道路は偶数、南北を走る高速道路は奇数の番号が付けられているので、道路の番号と方向さえ覚えておけば良いのです。また、高速道路の出口には、必ず数字が書いてあります。これはその道路の起点からの距離を示したものです。州間高速道路には、1マイルごとに起点からの距離を記した緑色のサインが出ていますので、引き算をすれば、常に出口までの距離が把握できます。このような作りになっているため、93号線を南下し、州間高速道路40号線を東へ向かい、出口番号165から64号線に乗り換えて北上すると覚えておくだけで、カーナビが無くても、ラスベガスからグランドキャニオンまでたどり着けるのです。
第四に、道路沿いの情報が豊富に提供されます。出口が近づくと、ガソリンスタンド、ファストフードやレストラン、宿泊施設などの情報が掲示されています。街中の出口には、このような情報は掲示されていませんが、郊外へ行くと、各出口で情報が提供されます。もちろん、この先しばらくはガソリンスタンドがないという場合には、ガソリンスタンドがある次の出口まではどれくらいの距離なのかという情報も書かれています。そして出口の交差点付近には、どちらの方向へどれくらい進むとどのようなガソリンスタンドやファストフードがあるのかまで書いてあります。少々離れた場所にあって場合でも、矢印に従って運転していくと、大抵はたどり着けます。そのため道中に食事や宿泊が必要であっても、特に下調べしなくても済むのです。
他にも高速道路の車線の広さ、観光案内所で提供される情報の充実度、ペット連れの利用者にも配慮されたレストエリアなど、アメリカの高速道路には、自動車で旅行するにあたって必要なものは施設の点でもサービスの点でも、全て揃っている感じです。もし旅先で車を使うことがあれば、是非とも高速道路を使って、郊外まで足を伸ばしてみることをお勧めします。実際にアメリカ人と同じように、高速道路を使って長距離を移動し、ガソリンスタンドの売店ではどのようなものが売られているのか、長距離を移動している人たちはレストエリアで何をしているかなどを見ることによって、アメリカ人の生活の一面が見えてくるかもしれません。ただし、アメリカの高速道路の制限速度は、日本よりも遙かに高いので、運転にはくれぐれも気をつけてください。

ウイスコンシン州リバーフォールズの高速道路出口情報
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