米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆
004. キャンプでの楽しみ (2009/7/27)
日本では子供の頃に行ったのを最後に、キャンプには全く行っていませんが、アメリカではよくキャンプをしました。特に国立公園へ行く時は、ホテルではなく、キャンプ場に滞在したことの方が多かったと思います。夜は木々の葉音を聞きながら寝袋に入り、朝は鳥のさえずりで目を覚ます。普段の生活では、どこにいても自動車や飛行機の音が聞こえて来ますが、キャンプ場に滞在して、人工的な音が全く聞こえてこない状態に身を置くと、自分自身が自然と同化したような気がしてきます。
私はアメリカではKOAというキャンプ場を利用しています。全米ネットワークなので、キャンプ場一覧でその日の目的地付近にあるキャンプ場を探し、予約を入れておきます。こうすることによって、混んでいる時期でも、確実に泊まる場所が確保できます。また大抵は、高速道路の出口からキャンプ場まで標識があるので、迷わずにたどり着くことができます。アメリカのキャンプ場でも、狭いところは隣のテントまで5メートル程度しか離れておらず、周囲に人の気配が感じられるところもありますが、多くはもう少しスペースが開いています。写真は、バージニア州シャーロッツビルのキャンプ場ですが、ここは特にゆったりと作られていて、隣とは数十メートル離れており、それも車が見えない程の盛り土で仕切られているので、周りは全く気になりませんでした。各テントサイトも広く、車からテントまで10メートル程度離れています。このような環境なので、夜にはアライグマがテントまでやって来ました。
私がキャンプをする時の楽しみは、バーベキューと焚き火です。日没が近くなってきたらバーベキューを始めます。例え安い食材でも、炭火で焼くと、遠赤外線のおかげでとても美味しく焼けます。網目の焦げ付きと煙のスモーキーな風味も、バーベキューらしくて味わいを盛り立ててくれます。食べ終わる頃には日も暮れて、辺りはすっかり暗くなります。すると次は焚き火の出番です。
アメリカで焚き火と言えば、忘れてはならないのがマシュマロです。映画で見たことがあるかもしれませんが、小枝の先にマシュマロを刺し、焚き火であぶって食べるのが、キャンプでの大きな楽しみです。外側は心持ちサクッとした感じなのに対して、内部はトロリとしており、微妙な食感の組み合わせが楽しめます。これと併せて、焚き火の際に私が是非ともお勧めしたいのが、松ぼっくりです。
キャンプ場の売店へ行くと、薪が置いてあるあたりに、袋入りの松ぼっくりが売られていることがあります。実はこの松ぼっくりには薬品が染み込ませてあり、焚き火に投げ込むと、松ぼっくり周辺の炎の色が変わるのです。写真をご覧いただくと分かりますが、下の方は赤色、真ん中は青色、上の方は緑色になっています。それぞれの松ぼっくりに染み込ませてある薬品によって色が変わるので、炎がどのような色になるのかは、松ぼっくりを投げ入れてからのお楽しみです。カラフルな炎を作るためには、それぞれの松ぼっくりをどの辺りに投げ入れるかというのも重要です。普通に投げ入れると、薪の隙間から底の方まで落ちてしまい、あまりきれいな炎が見えないので、薪どうしが交わる辺りにそっと置くようにするのがコツです。松ぼっくりは数分で燃え尽きてしまいそうですが、意外と長い間、きれいな炎を作り続けてくれます。上手く配置することができれば、ちょっとした炎のアートという感じです。
アメリカでキャンプをするのは、意外と簡単です。Wal-Martのような店へ行くと、ホテル1泊分程の費用で、テントと寝袋に加えて、バスタオルや懐中電灯などのキャンプ用品一式が調達できます。バーベキュー器具も、洒落たレストランで食事する程度の費用で一通り揃えることができます。後は車さえあれば、キャンプ場まで行くことができます。帰りは不要なキャンプ用具を捨ててしまえば、荷物もそれほど多くなりません。せっかく買ったキャンプ用具を捨ててしまうのは、もったいないような気がしますが、ホテル1泊分程度のお金で揃えたものであれば、何日か使えば、十分に元が取れると思います。次回アメリカへ行く際は、気分を変えて、ホテル滞在ではなく、キャンプすることも検討してみてはいかがでしょうか。

バージニア州シャーロッツビルのキャンプ場

赤・青・緑の炎の焚き火
| << 米国見聞録 一覧 | [003. 留学中に出会った人々 を読む] |
|---|






