米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆

007. 英語を話せるようになった時 (2009/10/27)

前回の米国見聞録では、英語への苦手意識が払拭でき、英語で物事を考える癖が付いた時の話をしました。その続編として、今回は英語を話せるようになったと感じた時のお話をしたいと思います。

私が英語を話せるようになったと実感できたのは、語学学校に入学した1ヶ月後でした。私が通っていた学校は、1ヶ月が1つの授業単位になっており、現在のクラスで一定の成績を修めると、1つ上のクラスに進級できる仕組みでした。最初の1ヶ月の授業が終わった後、私はもう1人のルームメイトであったベネズエラ人のカルロスと、ショッピングセンターに出かけました。カルロスは私よりも3つ上のクラスに属しており、英語も結構できました。特に当てもなく、2人でショッピングセンターをブラブラしている時、フッと自分がカルロスと自然に会話していることに気づきました。何か特別な事をした訳でもないのに、気づいたら英語がスムーズに話せるようになっていたのです。見えない壁を乗り越えたような感じでした。

それまででしたら、言い表したい事が言葉として出てこないために、身振り手振りでその言葉を説明したり、相手の言っていることが分からなくて説明を求めたりしていました。しかしこの時は、分からない単語があれば似た表現に置き換えたり、相手が言っていることが分からなくても、文脈から類推したりすることによって、カルロスと言葉のキャッチボールが続いていたのだと思います。もちろん、カルロスのスペイン語訛りが強い英語に耳が慣れてきたのもあると思いますし、英語学校で学んだ1ヶ月間で、聞いた英語を理解するスピードが速くなってきたという点もあると思います。伝えたいことを全て伝えられるようになった訳でもないですし、相手が言っていることを全て理解できるようになった訳でもありません。しかし、それまではぎこちなかったコミュニケーションがスムーズになり、お互いにそれほどのストレスを感じることなく、意思の疎通ができるようになったのです。この時、私は初めて英語が多少なりとも話せるようになったと実感することができました。

渡米1ヶ月ほどで、英語でのコミュニケーションに多少の自信が持てるようになりましたが、実際には、日によってスムーズに会話できる日もあれば、上手く話すことができない日もありました。この日替わり状況はしばらく続きましたが、時が経つにつれて、スムーズに会話できない日の割合が減って行きました。それまでは、毎朝学校へ行き、クラスメイトと英語で話をしてみて、初めてその日の英語力の調子が分かるという感じでしたが、渡米して3ヶ月が過ぎる頃には、上手く英語を使えない日の方が少なくなってきました。こうなってくると、日々英語を学ぶのが楽しくなってくるので、授業には積極的に参加し、毎月海外から新しい生徒が入学して来ると、どんどん声をかけて仲良くなりました。そして渡米して5ヶ月が過ぎる頃には、英語が母国語ではない人たちとのコミュニケーションは、ほとんど問題なくできるようになりました。まだアメリカ人と話をするのは難しかったのですが、このまま英語力を伸ばし続ければ、アメリカの大学で学ぶことも不可能ではないと考え、大学への編入を目標に据えるようになりました。

私は英語学習の専門家ではありませんが、自分自身の経験から言えることは、英語でのコミュニケーションがスムーズにできるようになるための第一歩は、英語を話す事に対する心理的な抵抗感をなくす事、話す内容を英語で考える事、そして英語で聞いた内容を理解するスピードを相手が喋るスピードまで高める事なのではないかと思います。実際のところ、JAIMSへの留学を検討している皆さんの英語力は、私がここに書いたレベルよりも遥かに上ですので、私が半年で経験したようなフェーズは、すぐに通り越してしまうのだと思います。しかし1日でも早く英語環境での授業や生活に慣れ、短期間の留学経験を最大限に生かすためには、渡航までに少しでも英語でのコミュニケーション力を高めておいた方がよろしいかと思います。

通っていた語学学校
通っていた語学学校

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