米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆
014.アメリカの高速道路の料金所(2010/6/2)
以前、テキサス州のダラスを訪れた時、アメリカでは珍しい有料高速道路を使いました。目的地へは、無料の高速道路でも行けたのですが、有料の高速道路の方が近道だったので使いました。これまでにもアメリカのあちこちで有料道路は走っているので、同じようなものを想定していましたが、この時、初めて有人の料金所を通りました。少々興味深い体験だったので、ご紹介したいと思います。
アメリカの多くの観光道路や橋で通行料を支払う場合は、有料区間に入る前に料金所があります。有人のブースがあり、そこで料金を支払います。一方、高速道路で有料の区間は、多くの場所が通行料支払いの機械にコインを投げ込む形式なっています。少々見づらいですが、写真のハンドルのすぐ上のあたりに見えるのが、通行料を投げ入れるところです。運転席から片手でコインを投げ入れやすいように、じょうごのような形になっています。通常はここに指定の金額をコインで投げ入れて通ります。いつも使う地元の人は、トークンと呼ばれるコインを事前に購入しておきます。このコインを1枚投げ入れると、通行料の代わりになるのです。また、日本のETCのように、通過する際に電磁波で課金するシステムもあります。
これまで有料高速道路を使う際は、財布に残っている小銭の処理とばかりに、いつも指定の金額を機械に投げ込んでいました。今回は車内に3人もいたので、誰か小銭を持っているだろうと思い、料金支払いのことはあまり気にせずに有料高速道路に入りました。出口が近づいてきた時に、車内の皆で小銭をかき集めましたが、通行料である1ドルに満たない金額しかありませんでした。一瞬、どうしようかと思っていると、運良く有人の出口があったので、そこへ行きました。1ドル札を渡したら、係員が目の前のゲートを開けてくれるのかと思っていましたが、なんと、右手で1ドル札を受け取った係員は、左手に持っていた25セント硬貨4枚を、スナップをきかせてすぐ左にある料金投げ込み口に投げ入れたのです。機械がガチャガチャと音を立ててコインの合計金額を計算し、1ドル分あることが確認され、出口のゲートが開きました。
確かに、既に設置されているコイン投入型の機械を有効的に利用した有人料金所であると考える事もできます。ゲートを通った車の台数と回収した通行料金は一致するはずなので、集計作業の負担は軽減されます。また、善し悪しはともかくとして、ゲートにいる係員は、お札を回収して、その金額相当のコインを隣の機械に投げ入れるだけですから、特別な訓練も知識も必要なく、誰にでもできる仕事です。
その一方で、これだけの仕事ならば、わざわざ人間を使わなくても、料金所の機械に紙幣投入口を設けるという対応方法もあるかと思います。もし有人の料金所が好ましいのであれば、わざわざ隣の機械に硬貨を投げ入れて、機械が投入金額を確認し終えるまでゲートが開かないようにするのではなく、係員が料金を回収したらボタン1つでゲートが開く仕組みにすることもできそうに思えます。対応方法は色々とあるかと思いますが、恐らく何らかの理由があってこのような有人料金所になっているのだと思います。
もしアメリカの高速道路の有料区間を運転した時に有人料金所を見かけたら、そちらで料金を支払ってみると、日本の高速道路の料金所とは違った体験ができるかもしれません。ただし、高速道路の有料区間にある大半の料金所は無人なので、有料区間を運転する際は、小銭をたくさん用意することを忘れないでください。

テキサス州ダラスの有料高速道路出口にある料金所
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