米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆
016.アメリカの美味しい料理(2010/8/9)
アメリカの食べ物は美味しくないという話を耳にすることがあります。味覚は人によって異なるので一概には言えませんが、確かにちょっと首をかしげたくなるような食べ物もあると思います。その一方で、日本人が食べても美味しいと思うような料理があるのも確かです。
私がアメリカで食べたものの中で、最も印象に残っているのは、シカゴスタイルピザです。これはディープディッシュピザとも呼ばれています。このピザは、クラストの端が上に向けて曲げられており、その名の通り、クラスト全体が深さ5センチほどの「深い皿」のようになっています。そこにまずはチーズをたくさんのせて丈夫な層を作ります。その上にイタリアンソーセージ、オニオン、ピーマン、マッシュルームなどのトッピングをのせ、最後にトマトソースをたっぷりとかけます。注文してからピザを作り、じっくりと焼き上げるので、できあがるまでに45分ほど待つことになります。初めて注文した時は、待ち時間の長さを聞いて、思わず他の料理を注文しようかと思いましたが、実際に食べてみると、待つだけの甲斐があると思いました。
このピザを作る時のコツは、クラストがクリスピーになるようにするために、オイルをたっぷりと使ってクラストを焼き上げる事だそうです。確かにクラスト全体がクリスピーでディープディッシュの形を留めているので、中の具の重さでクラストが破れて、中身が流れ出てくるということはありませんでした。また、一番下のチーズが丈夫な層を作っているため、これだけのトマトソースを使っているにも関わらず、クラストは湿っていませんでした。できあがったピザを皿に盛ったのが下の写真です。あまりの具の分量と重さのため、1/4に切ると、中身が崩れ出てきています。見た目は油っぽそうですが、実際に食べてみると、見た目の印象ほどしつこい味ではなく、チーズとトマトソースの組み合わせがピザを食べているというよりは、ラザニアのような感じでした。更にトッピングの野菜が味のアクセントになっており、チーズとトマトが主体の料理の割には、飽きのこない味でした。シカゴを訪問中の日本人の方々を連れて行ったので、皆さんの口に合うか心配でしたが、大変喜んでいただけました。
アメリカの料理が美味しいかと聞かれると、確かに味が強すぎたり、逆に大雑把な味付けだったりして、日本人の味覚に合わない料理に出会うことも少なくないと思います。その一方で、アメリカ人だけではなく日本人が食べても美味しいと感じる料理がアメリカにあるのも確かですが、問題はどのようにしてそのようなレストランを探すかです。恐らく一番確実なのは、地元の人に聞くことです。私の場合は、味覚が近いと感じた人に聞くようにしています。そうすると、期待外れに終わる可能性は低くなります。
見知らぬ土地へ行き、お勧めのレストランを紹介してくれる知人がいない場合は、滞在先のホテルで紹介してもらうこともあります。本当に美味しい料理を食べようと思うと、コンシェルジェが紹介してくれるようなレストランだと予算オーバーになることが多々あります。そのためいつもはホテル近辺の手頃な金額で食べる事ができるレストランを教えてもらうのですが、教えられた選択肢が今一歩の時は、「教えてくれたレストランの中で、最近あなたが行ったのはどこですか」と聞いています。そうすると、「今教えたレストランとは違うけど、最近行った所では、ここが良かったよ」などと教えてくれることがあります。コンシェルジェとしてレストランを教える場合は、あまり待たずに入ることができるレストランや、迷わずに行くことができる場所にあるレストランなどを勧めてくれるかもしれませんが、実際に行った所を教えて欲しいと言われると、別の観点でレストランの候補を考えるのだろうと思います。このような聞き方で常に良いレストランを教えてもらえるとは限りませんが、皆さんも、地元の人の情報を活用して、レストラン探してみてはいかがでしょうか。

シカゴ名物のディープディッシュピザ
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