米国見聞録 JAIMS支援部スタッフ執筆
026.ギフトレシート(2011/11/29)
サンクスギビングの週末からクリスマスまでの1カ月程の間に、どれだけのお金がクリスマスショッピングに使われるかが、アメリカ経済に大きな影響を与えると言われています。特にクリスマス直前の日曜日は、クリスマスショッピングの駆け込み時で、この日の天気や気温によって、小売業界の売上金額が大きく変動するとの事です。クリスマス時期のショッピングというのは、アメリカ経済にそれだけ多大な影響をもたらすものなのです。
クリスマスプレゼントは家族に贈るだけではなく、クリスマスに里帰りする実家の両親、仲良くしている友人、職場の人など、様々な人へ贈ります。これだけの買い物を、アメリカ中が1カ月程の間に行い、クリスマスにプレゼントを贈るのです。これだけたくさんのプレゼントのやりとりを行うと、プレゼントを贈る全ての人に対して、その人にぴったりなプレゼントを買うことが出来るとは限りません。例えば、本当は緑色のシャツを買おうと思ったのに、在庫が赤と黒しかないという場合もあります。そのような時、例え別の色でも良いからそのシャツをプレゼントした方が良いのか、それとも緑が無いのなら、別の贈り物にした方が良いのかというのは悩みどころです。
アメリカでは、購入時のレシートがあれば、商品の交換や返品することが容易にできます。しかしプレゼントを受け取った人は、商品購入時のレシートを持っていません。店の側としては、プレゼントを受け取った人が商品の交換や返品に来ても、その商品が他の店で購入されたものかもしれませんし、場合によっては盗難に遭った物なのかもしれません。ですから大半の店では、レシートがなければ交換や返品を受け付けていません。そこでこの様な状況に対応するために使われるのがギフトレシートです。
ギフトレシートは、普通のレシートと何ら変わりはありません。購入した店の名前も電話番号も購入日時も書かれています。しかし唯一異なるのは、金額が書かれていない事です。これをプレゼントと一緒にプレゼントを贈る相手に渡しておけば、プレゼントを受け取った人は、万一、受け取ったプレゼントが気に入らない場合には、このギフトレシートと共に受け取ったプレゼントを店舗へ持って行き、商品の返品や交換をすることができるのです。勿論、受け取ったプレゼントを返品してお金を手にする事もできます。
ギフトレシートの起源がどのようなものなのかは分かりませんが、恐らく、贈ったプレゼントを相手が気に入らない時に、交換出来るようにという趣旨で出来たのではないかと思います。しかし現在では、小売店舗が商品を買うべきかを迷っている買い物客の意思決定を促す手段として使われている場合も多々あります。私もクリスマスショッピングをしている時、「ギフトレシートを付けてあげるよ。そしたら、プレゼントをもらった人は、気に入らなかったら、交換してもいいし、返品して換金してもいいから」と言われた事が何度かあります。私としては、プレゼントを贈った相手が気に入らないかもしれないのなら、そのようなプレゼントは贈らずに、別のプレゼントを検討した方が良いのではないかと思いますが、この辺りの考え方は文化の違いなのかもせれません。
このギフトレシートですが、クリスマスショッピングの時期だけのものではありません。誕生日など、プレゼントとして品物を買う時に、レジでギフトレシートが欲しい旨を伝えると、大半の店で簡単に発行してもらえます。写真は実際に商品を購入した際のレシート(右側)とギフトレシート(左側)です。ある店舗で商品を6点買いましたが、一番上の商品のみ、ギフトレシートをもらいました。購入者である私は金額入りのレシートを持っているので、もしこのプレゼントを贈る前に気が変わったら返品することができます。プレゼントを贈る際には、このギフトレシートをプレゼントと一緒に相手に渡せば、もし相手が私のプレゼントを気に入らない場合には、自分で店舗に行って払い戻しや交換をすることができます。アメリカでプレゼントを購入する場合に、もし相手の好みがよく分からない場合には、このギフトレシートを使ってみてはいかがでしょうか。

レシートとギフトレシート
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